日本画と洋画の違い
一言でいえばそれは材料の違いです。現在描かれた絵画を見ると「これ日本画?洋画?」なんて分からない時があるようです。昔ははっきり区別ができましたが、現在は両者とも厚塗りや薄塗りがありますし、表現は具象もあれば抽象もありさまざまですから。
平面上に描かれた絵は自由に表現できますので、材料の違いのみと言えます。
材料の違い
| 洋画 | 絵の具 | 水彩絵の具のようにチューブ入り | ||
|---|---|---|---|---|
| 用紙 | 麻のキャンバス | |||
| 接着剤兼溶かし液 | オイル | |||
| 筆 | 硬め | |||
| 日本画 | 絵の具 | 岩絵の具(砂のような粒子状)、水干絵具、顔彩、鉄鉢等 | ||
| 岩絵の具には | 1 天 然 − | 天然の岩石を細かく粒子状にしたもの | ||
| 2 新 岩 − | 高温で焼いたガラス質の素材に希少金属(コバルト・ニッケル等)を加え、科学的に処理したもの。 |
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| 3 純天然 − | 天然の岩石に天然の色素を加えて科学的に処理したもの。 | |||
| 4 合 成 − | 方解末に顔料を加えて科学的に処理したもの。 | |||
| 用紙 | 雲肌麻紙 | |||
| 接着剤兼溶かし液 | 膠液・水 | |||
| 筆 | 軟らかめ | |||
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| 岩絵具 | 水干絵具 | 鉄鉢絵具 | 原石 | 原石 |
元来、日本画は岩絵の具というものを使用して描きます。岩絵の具は上記説明のように岩石を採取して粉砕し、不純物を取り除いて絵の具用に粒子にしたものです。
岩石に色がついていますので、宝石の粗悪品のようなものです。それだけにとても高価で、岩石の色によって値段が違うのも宝石によく似ています。
たとえば天然岩絵の具の焼群青・白群の値段は15gで5000〜6000円します。新岩絵の具になるとちょっと安くなります。いずれにしろ日本画の絵の具は高価です。
日本画を理解している人は日本画の値段が高いのは当たり前と知っていますが、ほとんどの方は知らないようです。それだけにある人はキャビアで絵を描いているようなものだ。と言う人もいるくらいです。
岩絵の具が高価なため、描く本人も岩絵の具より安い水干絵具、鉄鉢、顔彩等だけで描いたり、
水干絵具、鉄鉢等である程度描いて、最後の仕上げ段階で岩絵の具を使うという人もいます。
また色一つをとってみても同じ色、たとえば群青。粗い砂のようなもの(3号)から、細かい粉のようなもの(15号)まで、粒子の大きさによって号数が付けられています。
分かりやすく説明すると、紙やすりの粒子を想像してください。それに色がついたのが、岩絵の具だと言えばお分かりいただけると思います。
塗り方としては混ぜないで重ねて塗っていきます。例えば黄緑にするには、最初に黄色その上に緑を。あるいは逆の重ね方をします。
粗い粒子だと下の色がかすかに見えて奥行きのある深みのある絵になります。
水彩や洋画等は2つの色を直接混ぜて黄緑を作って塗ればそれでOKです。日本画はその辺が水彩画や洋画と違うところです。




